「ブレーメンの音楽隊」をドイツ語で読む 第5回 ~働く意欲がなくなったら水死させられそうになった猫~

cat

前回は、ブレーメンを目指すロバと猟犬が「首が危ない」猫に出会いました。

なぜ首が危ないのでしょうか。

前回:「ブレーメンの音楽隊」をドイツ語で読む 第4回 ~リストラ寸前の猫~

“weil ich nun zu Jahren komme, meine Zähne stumpf werden, und ich lieber hinter dem Ofen sitze und spinne, als nach Mäusen herumjagen, hat mich meine Frau ersäufen wollen; ich habe mich zwar noch fortgemacht, aber nun ist guter Rat teuer: wo soll ich hin?”

「寄る年並みで、歯はすりへって平たくなってるし、暖炉のそばに座って糸を紡いでいる方が好きなの、ネズミを追い回すよりもね。うちのおかみさんは私を溺れさそうとしたのよ。だから逃げてきたわ。だけど、今はいい考えが浮かばなくてね。どこへ行ったらいいのかしら?」

via 「ブレーメンの音楽隊

weil以下で猫が首が危なくなっている理由を語ります。

weil ich nun zu Jahren komme, meine Zähne stumpf werden, 寄る年並みで、歯はすりへって平たくなってるし、

zu Jahren kommenで「長生きする」です。

stumpfは「(刃物などが)鈍い、なまくらな、切れ味のなまった」です。scharf(鋭い、シャープな)の反対語です。

und ich lieber hinter dem Ofen sitze und spinne, als nach Mäusen herumjagen, 暖炉のそばに座って糸を紡いでいる方が好きなの、ネズミを追い回すよりもね。

年をとって歯に鋭さがなくなってきて、勤労意欲がなくなってきたようです。

hat mich meine Frau ersäufen wollen; 私の女主人が私を水死させようとした。

ersäufenは「おぼれさせる、水死させる」です。

ちなみにウムラウトがなくなってersaufenだと「おぼれる、水死する」となります。

ich habe mich zwar noch fortgemacht, だから私は逃げてきた

sich fortmachenで「(急いで)立ち去る、逐電する」です。

猫もロバや猟犬と同じく、飼い主に殺されそうになってあわてて逃げてきたのでした。

aber nun ist guter Rat teuer: wo soll ich hin?” しかしいい知恵が浮かばなくてね、私はどこへ行けばいいかしら?

Da ist guter Rat teuer. で「どうもいい知恵が浮かばない、さあ困ったことになった」です。

直訳すると、「いいアドバイスは高価だ」です。

ことわざで、Guter Rat kommt über Nacht.(一晩寝ればいい知恵も浮かぶ)というのがあります。

猫も飼い主に殺されそうになってあわてて逃げてきましたが、これからどうやって食べていけばいいのか悩んでいました。

『ブレーメンの音楽隊』は長寿社会で高齢で働けなくなった人、働く気力がなくなった人がどうやって生きていけばいいのか、ヒントを与えてくれそうです。

Viel Spaß - und bis bald!
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