「ブレーメンの音楽隊」をドイツ語で読む 第10回 ~無職のホームレスだけど食事付きの宿に泊まりたい~

hotel

前回は、ロバ、猟犬、猫、雄鶏の一行が日没までにブレーメンにたどり着けず、森で野宿します。

前回:「ブレーメンの音楽隊」をドイツ語で読む 第9回 ~ブレーメンにたどり着けずに森で野宿~

飼い主に殺されそうになって命からがら逃げてきた動物たちですが「野宿」なんかしたくないようです。

いくら逃亡中とはいえ、1泊以上するならちゃんとした食事付きの宿に泊まりたい……そんなふうに考え始めます。

Ehe er einschlief, sah er sich noch einmal nach allen vier Winden um, da deuchte ihn, er sähe in der Ferne ein Fünkchen brennen, und rief seinen Gesellen zu, es müßte nicht gar weit ein Haus sein, denn es scheine ein Licht. Sprach der Esel: “So müssen wir uns aufmachen und noch hingehen, denn hier ist die Herberge schlecht.” Der Hund meinte: “Ein paar Knochen und etwas Fleisch dran täten ihm auch gut.”

雄鶏が眠る前に四方を見まわすと、遠くに小さな火花が燃えているのが見えたように思いました。それで、「遠くないところに家があるに違いないよ、だって明かりが見えたんだ」と仲間に呼びかけました。「それなら、起きて行った方がいいな。ここの宿はひどいからね。」とロバは言いました。猟犬も、肉がついた骨2,3本にありつけたらいいな、と思いました。

via 「ブレーメンの音楽隊

Ehe er einschlief, sah er sich noch einmal nach allen vier Winden um, 雄鶏が眠る前にさらにもう一度四方を見まわすと、

eheは接続詞で「~より前に、~に先立って」です。

da deuchte ihn, er sähe in der Ferne ein Fünkchen brennen, 遠くに小さな火花が燃えているのが見えたように思いました。

deuchteはdünken(~であると思われる)の古形です。

und rief seinen Gesellen zu, es müßte nicht gar weit ein Haus sein, denn es scheine ein Licht. それで、雄鶏は仲間に呼びかけました、「それほど遠くないところに家があるに違いないよ、だって明かりが見えたんだ」。

Sprach der Esel: “So müssen wir uns aufmachen und noch hingehen, denn hier ist die Herberge schlecht.” とロバは言いました、「ならば、僕たちは起きて出かけるべきだな、だってここはひどい宿だからね」

ロバにとって野宿は初体験だったのかもしれません。

生まれてからずっと屋根のついた家畜小屋で暮らしていたから野宿には耐えられなかったのでしょう。

Der Hund meinte: “Ein paar Knochen und etwas Fleisch dran täten ihm auch gut.” 犬は思いました「2、3本の骨と肉もあればいいな」

猟犬もずっと人間に「食事と家」を保証されて育ってきたので「食事付きの宿に泊まりたい」と思ったのでしょう。

仕事で人間の役に立って「食・住」を保証されて生きてきた彼らにとって、無職のホームレスになったとはいえ野宿はあまりにもひどい経験だったのでした。

Viel Spaß - und bis bald!
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