『7カ国語をモノにした人の勉強法』という本の中に、こんな衝撃的な言葉がありました。
大変残念なことですが、日本の語学教育は中等教育(あるいは初等教育)から始まって大学に至るまで、語学のできない人たちが語学のできない人たちを再生産するシステムになっているのです。
本当に語学を身につけたいのであれば、どこかでこの負のループから抜けださなくてはなりません。はっきり言ってしまえば、おおかたの学校の授業なんて、教師が授業をやったという既成事実をつくっているだけにすぎません。
この本の著者は、ほぼ独学で7カ国語を習得されたそうです(中国語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、韓国語)。
著者が7つもの言語を習得できたのは「語学教育とは語学のできない人たちが語学のできない人たちを再生産するシステム」であることに気づいて、抜けだしたからです。
「外国語ができる」とはどういうことなのか?
どうして外国語が身につかないのか?
原因を深掘りしていくことで外国語を習得する道が見えてくる本です。
目次
第1章 外国語ができるということ
●外国語で話すという感覚
●どうして外国語が身につかないのか
●私はこうして覚えた第2章 音声と語彙を習得する
●音声と言語
●言葉の「意味」とは何か
●語感を身につける
●言葉の「一般常識」を捨てよう第3章 文法を習得する
●文法とは何か
●「学校文法」の正体
●文法の形式主義と論理中心主義第4章 多言語を習得する
●具体的な勉強法
●マルチリンガルになるおわりに
ちなみにドイツ語は「比較的学びやすい言語」とのことです。