赤ずきんちゃん(Rotkäppchen)をドイツ語で読む 第17回 ~狼の致命的な油断~

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今回は、狼は「おばあさんと赤ずきんちゃんを食べる」という目的を果たし、そのまま眠ってしまいます。

これが狼の命取りとなります。

前回:赤ずきんちゃん(Rotkäppchen)をドイツ語で読む 第16回 ~狼が赤ずきんちゃんも食べる~

Wie der Wolf seinen Appetit gestillt hatte, legte er sich wieder ins Bett, schlief ein und fing an, überlaut zu schnarchen. Der Jäger ging eben an dem Haus vorbei und dachte: Wie die alte Frau schnarcht!

狼は食べ終わると、またベッドに寝て、眠りこみ、とても大きないびきをかき始めました。猟師がちょうど家をとおりがかり、「おばあさんはなんといういびきをかいているんだ。大丈夫かちょっと見てみなくては。」と思いました。

via「赤ずきん

最初の文は接続詞”wie”(~のように)を使っています。

狼は食欲を満たしたかのように(Wie der Wolf seinen Appetit gestillt hatte)、またベッドに入り、眠りこみ、とても大きないびきをかき始めました(legte er sich wieder ins Bett, schlief ein und fing an, überlaut zu schnarchen)。

つまり、「ベッドに入り、眠り込んで、大きないびきをかき始めた」という行為が「食欲を満たした」とほぼイコールとなりますので、ここでは接続詞”wie”を使っているのです。

getilltはstillen(欲求を満たす)の過去形です。

seinen Appetit stillenで「彼の食欲Appetitを満たす」です。

狼が大きないびきをかいたことが、彼の命取りとなります。

猟師(der Jäger)がおばあさんの家から聞こえる大きないびきを不審に思い、家の中へ入ろうとしているのです。

最後の文でまたwieが登場します。

今度は副詞の”wie”です。

感嘆文で用いて「なんとまあ」と驚きをあらわします。

猟師は「おばあさんはなんといういびきをかいているんだ!」(Wie die alte Frau schnarcht!)と驚いています。

猟師はおばあさんと赤ずきんちゃんを助けることができるんでしょうか?

Viel Spaß - und bis bald!
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