「ブレーメンの音楽隊」をドイツ語で読む 第3回 ~ブラックな職場から逃げて公務員になろう!~

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前回は、音楽家になるべくブレーメンを目指すロバが、老いた猟犬に出会いました。

猟犬も高齢のため狩猟の役に立たなくなり、主人に殴り殺されそうになって逃げてきたのでした。

前回:「ブレーメンの音楽隊」をドイツ語で読む 第2回 ~働けなくなった弱者たちの第2の人生~

「仕事ができなくなって、これからどうやって食べていけばいいのか」と嘆く猟犬にロバは「新しい仕事」を提案します。

それは「公務員に転職する」ことです。

“Weißt du was?” sprach der Esel, “ich gehe nach Bremen und werde dort Stadtmusikant, geh mit und laß dich auch bei der Musik annehmen. Ich spiele die Laute und du schlägst die Pauken.”

「いいこと教えようか」とロバは言いました。「僕はブレーメンへ行って、そこで町の音楽家になるんだ。僕と一緒に行って君も音楽家の仕事をしないか。僕はリュートを弾く、きみはティンパニをたたくんだ。」

via 「ブレーメンの音楽隊

“Weißt du was?” sprach der Esel, 「ねえ、知ってる?」、とロバは言いました。

“ich gehe nach Bremen und werde dort Stadtmusikant, 「僕はブレーメンへ行って、そこで町の音楽家になるんだ。

geh mit und laß dich auch bei der Musik annehmen. 僕と一緒に(ブレーメンへ)行って君も音楽家として採用してもらいなよ。

現代は音楽家といえばフリーランスが主流ですが、ロバが言う音楽家は「町の職員」つまり「地方公務員」でした。

ロバは「ブラックな職場から逃げた僕らはブレーメンに行って町の職員として採用してもらおう」と猟犬を誘っているのです。

「ブレーメンのような財政の豊かな町の公務員だったら身分は安定しているし給料は高いにちがいない。退職金や年金だってたっぷりもらえて、一生安泰だよ!」とロバが言ったかどうかはわかりませんが。

Ich spiele die Laute und du schlägst die Pauken.”  僕はリュートを弾く、きみはティンパニをたたくんだ。」

仕事を失った彼らは、ブレーメンの町に「音楽の専門職員」として採用してもらえるのでしょうか?

もし採用されたら「元祖ゆるキャラ」になれるかもしれません。

Viel Spaß - und bis bald!
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