ドイツ語学習者は英語も学習していると思います。
『本物の英語力』(鳥飼玖美子著,講談社現代新書,2016年)によりますと、英語を仕事で使えるレベルになるには8,000~10,000の語彙が必要とのことです。
ちなみにネイティブは約20,000の語彙を持っているそうです。
語彙はどうやって身に付ければいいのでしょうか?
本書では「多読」をすすめています。
回り道を覚悟して、ゆっくり着実に語彙を取り込むしかないように思います。どうやって?英文を読むのです。それもたくさん読むのです。
特に、自習者は「多読」を目指すべきとのことです。
多読のコツは、個々の単語にこだわらないで読むことです。
わからない単語があってもすぐには辞書で調べません。
とりあえずノンストップで読み進めます。
「この単語の意味がわからないとどうしてもストーリーが把握できない」というレベルに達してはじめて辞書で調べます。
「わからないこと」を我慢して我慢した末に調べた単語は、脳に強くインプットされてそう簡単には忘れません。
本書は「英語ができない劣等感や苦手意識を解消して、英語を学ぶことのハードルを下げる」ための本ですが、ドイツ語学習においても使えます。