「ブレーメンの音楽隊」をドイツ語で読む 第12回 ~強盗から奪うのは罪か~

ロバ

前回は、食事と宿を求めるロバ、猟犬、猫、雄鶏の一行が強盗の家の前にたどり着きました。

ロバが家の中をのぞき込みます。

前回:「ブレーメンの音楽隊」をドイツ語で読む 第11回 ~強盗の家を見つけてロバが中をのぞき見する~

“Was siehst du, Grauschimmel?” fragte der Hahn. “Was ich sehe?” antwortete der Esel, “einen gedeckten Tisch mit schönem Essen und Trinken, und Räuber sitzen daran und lassen’s sich wohl sein.” – “Das wäre was für uns,” sprach der Hahn.

「何が見える?芦毛の馬さん」と雄鶏が尋ねました。
「何が見えるか?」とロバは答えました。「おいしそうな食べ物と飲み物が載ってるテーブル、それと、そこに座って楽しくやってる強盗たち。」
「それはうってつけね。」と雄鶏は言いました。

via 「ブレーメンの音楽隊

“Was siehst du, Grauschimmel?” fragte der Hahn. 「何が見える?芦毛の馬さん」と雄鶏が尋ねました。

雄鶏がロバのことを「芦毛の馬」Grauschimmel(男)と言いました。

「芦毛」とは加齢によって白い毛が混じってくる状態です。

つまり年をとって毛色が白っぽくなってきたロバをちょっとからかっていると思われます。

“Was ich sehe?” antwortete der Esel, 「僕が何を見ているかって?」とロバは答えました。

“einen gedeckten Tisch mit schönem Essen und Trinken, und Räuber sitzen daran und lassen’s sich wohl sein.” おいしそうな食べ物と飲み物が載っているテーブル、そこに座って愉快にやっている強盗たち。

lassen es sich wohl sein で、「(飲み食いして)愉快にやる」です。

“Das wäre was für uns,” sprach der Hahn. 「僕らもごちそうにありつけたらね」と雄鶏は言いました。

彼らが求めていた「食事と宿」を見つけました。

強盗の食べ物と飲み物を奪うことに、罪悪感はありません。

Viel Spaß - und bis bald!
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